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火を見るより明らか [教育]

火を見るより明らかをインターネットを調べると、驚くべきことが書かれていました。これの別の使い方として、火を見るよりも明らか、火を見るように明らか、の使い方が出ているのです。中には辞書サイトで「よりも」を使っているところがありました。

この言い回しの出典は尚書・盤庚上と言われています。調べてみると「よりも」という意味では使っていないようです。盤庚上では「ように」の意味です。そもそも火を見ることで火がわかるのに、それ以上に明らかということは、かなり哲学的な内容なのか、あるいは、不可能性の例えとして使っていることになります。日本語にはこのような不可能性を示す言い回しがたくさんありますから、日本人に好まれる表現かもしれません。昔から使われている有名な辞書にも間違いがありますが、出典から考えるならば、この「よりも」も間違って使われてきたものであり、この「より」は、によっての意味であると捉えるべきでしょう。

細かい話ですが、この言い回しがが正しく使われている場合、「火」が現実の物事の例えとして使われているのか、「火を見る」が現実の行動の例えとして使われているのか、という二つの使い方ができます。前記の日大アメフト部のように、ビデオや他者の証言があるので、これを火として例えることができます。一方、具体的な直接証拠がない森友、加計問題は、「火」はありませんが、様々な状況証拠から論理的に判断できるので、この判断行動を「火を見る」と例えることができます。
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