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安全性の欠けた日本 [社会問題]

JRは、税金を投入して、国鉄が民営化されたものです。大量の税金投入には批判がありましたが、もちろん、今だに全く返還などはされていません。さて、当時の国鉄は安全性という点では、日本で一番であったでしょう。多くのメーカーなどもこの考えを取り入れて安全性に取り組んだはずです。今でも大型機械を使う工場では、事故などはちょっとした怪我でも皆無ではないかと思います。人間のミスは必ず生じます、その時にも事故を起こさないようにする、そのために二重三重にチェックする、なんてことは、当たり前なことで、安全性の専門家でない素人でも思いつくでしょう。だから、JR西日本で脱線事故は、起こるべくして起こった事故でした。国鉄時代の安全性はどこにもありませんでした。

大きな事故は突然起こるわけではありません。その前に警鐘となる小さな事故などが何度か起きているのです。ですから、小さな事故が起きた時にきちんと対策することで、大きな事故を防ぐことができます。たとえば、あるメーカー工場では事務部門でカッターでつい指を怪我してしまった、ということだけで会議が開かれ、対策が取られるのは当たり前だったのです。JR西日本ではこのような警鐘となる事故が何度か続いており、しかもそれはニュース報道される規模で、決して無視できないものだったのです。それに対して全く何もしていなかったのでした。

さらに、この警鐘となる小さな事故さえも起こさないように、さらなるルールがあります。あるメーカーでは、事故にならなくても危ないというひやりとしたこと、あるいはこれは危ないとはっと気づいたことなどを、単なるラッキーで済まさずに、きちんと報告するというルールです。そして対策が取られます。

羽田空港では、一つの人為的ミスで事故が起きてしまったように見えますが、実はその前にこのような危ないけどなんとか防いだ、とかが何度かあったはずです。こういうことを無視しないことが安全性の専門的知識なのです。

この考え方は一般人の日常生活でもとても大切になります。だから、教育でも、本来なら取り上げるべきことですが、今でも続いているゆとり教育というレベルの低い教育では完全に無理なのはとても残念です。
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