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朱に交われば赤くなる、は知られていない [社会問題]

「朱に交われば赤くなる」よく知られていることわざのはずなのに、実はあまり理解されていないと思います。一般には、人は周囲に影響される、あるいは仲間によって良くも悪くもなる、という意味で説明されていますが、ちろん間違ってはいませんが、それではそういうことはあるある、で終わってしまうでしょう。基本、このことわざは悪い意味で使います。つまり、どういうことかというと、交わりで人は気がつかないうちに悪くなる、これが朱に交わればが該当する事例なのです。

自分は環境なんかで影響を受けたりしない、と思っている人はとんでもない勘違いをしています。例えば、普通の思考力のある人が、幼稚な考えをする人と意見交換すると、相手の考えを理解するために幼稚な考え方を辿るようになり、これで幼稚な考え方に染まり、知らずに普段も幼稚な考えをするようになります。これが、ことわざが示していることです。交わるとは、環境と言えるほどそんなにどっぷりとつからない、単に言葉を交わしたり、話を聞いたりすることも含んでいるのです。

具体的な実際の話で言えば、突然敵国が日本を攻撃したらどうするんだ、ということを言う人がいます。そして、だからしっかりと軍備増強をしなければならないという意見です。この話をもちろん納得するのではなく、間違っているはずだと思って、このことをいろいろ考えれば考えるほど、その間違った考えの思考法に染まってしまいます。一つの反論として、防衛は攻撃技術より遅れて開発されるから、防衛ができない新兵器がある段階で攻めてくる、いくら軍備増強しても無駄だ、と反論すると、それなら先に攻撃すればいいのだ、というような、幼稚な意見がどんどん続くことになり、ますます思考法が相手と同じになってしまうのです。この意見は論理的に見えて、それは完全に一面的であり、自分の意見に都合の良いことだけを並ベています。だから、相手の意見の土俵に立たず、全くその意見とは異なる自分の見方、思考の仕方をしないと染められてしまうのです。たとえば、攻めてくるには理由があります。だから、敵国の攻撃にという話には、その攻撃する理由に対処すれば攻めてきません、という反論ができます。この場合は、そもそも最初の話の前提条件が間違っているのです。

この例では平和問題を扱っているので、本来平和とはどうやって実現できるかをきちんと考えるなら、答えは一つであるという明快さがあります。ここから離れないことが大事です。この問題をきちんと考えられない人は、説明しても理解できないので、上記のような反論をしても、反論にならない全く無意味な話をしてきたりします。ですから、反論があっても、それに丁寧に対応してはいけません。どんなに注意深くしても、どこかで相手と同じ土俵に上ってしまう危険があり、そうなると染まってしまいます。結局、朱に交わらないことが、確実に自分を堕落させないことになります。これは自分なら大丈夫ということはなく、まず、染まらない例は一つもないと言えます。

朱に交わって赤くなってしまった場合、それは本人には自覚がありません。現在、これは社会を悪化させる大問題となっています。統一協会と交わった人間は染まってしまいます。そして、その染まった人間と交わった人間も染まってしまいます。これはすでに前例があり、政治家を取材することで、マスコミはどんどん染まってしまうのです。初めは与党に批判的であった人間も、交わることで染まって与党と同じ一方的な考えをするようになります。以上は、ことわざそのものです。

統一教会と闘っている人々がいます。染まらないようにするには、この人達のように、常に法律に基づいて思考することが大事です。法律ならば、意見交換ではなく、単なる事実と法律の適用になります。相手の考えを理解する必要は全くありません。
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